『相続土地、国が引き取り』
こんにちは。
11月12日の日経新聞より。興味深い内容がありましたので記載を。
『相続土地、国が引き取り』と。
最近非常に多い相談です。
・住むつもりも無い
・売れない
・貸せない
ような処分に困る“負”動産を相続してしまった……
特に田舎ではほとんどがこれに該当するかと思います。
勘違いしてはいけないのは、国はタダでもらってくれません!
一定の負担金を納めて国に引き取ってもらうという制度。
土地を引き取ってもらうには、いくつか要件があるとのこと。
・建物がないこと ⇒解体費は自己負担
・金融機関の担保等が付いていないこと
・隣地との境界が不明確で争いがないこと
・有害物質に汚染されていないこと
・道路、水道用地、用水路に利用されていないこと
・工作物がないこと(例えば、庭木・樹木・石灯籠)
・がれきやコンクリート片が下に埋まっていないこと
・地割れ、陥没がないこと
・鳥獣、病害虫がいないこと
・勾配30度以上、高さ5m以上の崖がないこと
などなど
要件は多いですね。まずは、法務局に相談を。
2023年から2月以降から法務局で事前相談受付みたいですから。
費用ですが、
〇市街化区域内:面積により変動
例えば198㎡(60坪)の宅地なら、計算式にあてはめると…
⇒198㎡✕2450+30万3000=788,100円 これが負担金として国に納める金額。
〇市街化区域外:面積にかかわらず一律20万円
以上、考え方は人それぞれですが、制度自体は利用したい方には朗報かと思います。
一定数の需要は間違いなくあるかと。
実務で最もありえそうな、「田舎の古い土地建物を相続したが…処分したい」という相談。
希望は売れるものなら売りたい!売って現金化したい!
が、売れない……。何十年経っても売れない……。値段を下げまくっても売れない……
これが田舎の現実なのです。
お金はかかるが、建物解体費に約200万~300万円かけて、国に一定金額納めて、と。
それでも気持ち良く手を離れたい、とにかく手放したい、処分したい、という考えの方はいらっしゃるはず。
ご検討の一つに。
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